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| 消化器、神経痛、リウマチ、皮膚病 | |||
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玄海国定公園の中でもとりわけ美しい虹の松原。子供の頃、この大きな松林のトンネルを車で通り抜けた時、空から降り注ぐ光が松の葉や枝にあたり、その光と影が車内に溢れ、冷やりした空気が気持良かったことを今でも記憶している。 この松原の東側、海沿いに汐湯旅館は建っている。国道からはずれ、温泉地でもないので温泉ガイドブックには掲載されていない知る人ぞ知る宿である。 汐湯は、海水を沸かしたお湯であるが、明治初期の創業当時は、唐津湾の沖合いで海水を舟に汲みあげ、天坪棒にて陸揚し、大きな涌に貯めていたそうで大変な重労働だったとか。現在は水中パイプを通して汲みあげて特殊なフィルターにかけて沸かしている。 唐津湾には東に七山から流れてくる玉島川、西に巌木から流れてくる松浦川が注いでいる。湾内で川の水と海水が混り合い、汐湯に適した塩分濃度になるそうだ。実際入浴してわかるのだが、塩っぱい天然海水には違いないのだが、海水浴のあとの、あのベトベト感はなく(真水でかかり湯をしなくても普通とかわりない)さっぱりした湯上がりである。 広い大浴場でお湯に浸かっていると海水のせいか体が浮いた感じがして、体が軽くなったような気がする。海水に豊富に含まれるミネラル分は体に良く、海水であるため体の芯から温まり冬でも湯冷めしにくい。胃腸病、神経痛、リウマチ、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などに効きめがあり、唐津に温泉がなかったゆえの先人の努力には感心させられる。 入浴のあとは清楚な広い客室で夕食である。広い窓から湾内の真中に浮かんだ高島や遠くに唐津城が見えている。秋の夕陽に空と海の色が刻々と変化していく様は素晴らしい。 この宿の料理は、毎日決まったものは出さない。玄海で育まれた魚介を中心に、本日とりたての素材でメニューが決まるので、宿の案内パンフレットにも夕食のフルコースの写真などはない。旬の食材を活かした料理はどの品も味良く、料理長の腕めあての客も多い。 6年前に全面新築されたこの宿は、客室と湯殿が別棟になっており、良く手入れされた庭園も見事で落ち着いた風情がある。大きな建物の割には、客室も26室と少なく、それぞれにバス、トイレ付で食事も朝夕共に客室出しで、ゆっくりした時間を楽しむことができる。 秋の穏やかな一日は、眼前の浜辺を散歩して過ごすのも良い旅の思い出になるのではないでしょうか。 ![]() |
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