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この欄では毎回各地の山をテーマにしているが、今回は趣向を変えて玄海灘に浮かぶ福岡県最大の離島である「筑前大島」を紹介しよう。 福岡市からマイカーを利用すれば、都市高速〜福間〜津屋崎〜神湊と走って1時間ちょっと。JR利用なら「東郷」の駅から神湊行きのバスが15分で結んでいるが、フェリーの本数が少ないので船の時間を確かめた上で、余裕をもって行動しよう。駐車場はターミナルの近くにあり1日停めても600円程である。切符を買うとき忘れずに「観光マップ」をゲットしておこう。高速船「しおかぜ」なら15分、フェリーでも25分、料金は片道500円である。温泉だけを目的にするなら船の時間に合わせて無料バスが迎えに来ている。 到着したターミナルの2階が食堂になっているが付近にも昼食を出す店が数軒はある。飲料水や弁当・菓子などはこの周辺で準備して行かないと島には自動販売機も店も電話もタクシーも何もない。とくに水は充分に準備して行こう。 ターミナルを出て海沿いの道を左に進むと3分程で右側に「中津宮」を見る。「天照大神」の3人の姫が宗像大社とこの中津宮、そして海の正倉院ともいわれる沖の島の「沖津宮」にそれぞれ祭られている。しばし「日本書紀」の世界に浸り参詣を済ませたら神社の裏を通って道に出る。 歩き出すとすぐに右へと道が別れ「御嶽山」登山口の案内板がある。ここからは、山道を登ることになるが、一汗かけば25分で島の最高地点224mの山頂に着く。天気に恵まれればここからの眺望は素晴らしい。 一息入れたら「風車」に向かって車道を北へと下る。15分も歩くと島を東西に貫く道に出るが、そのまま直進して10分程度で旧日本軍の砲台跡に着く。「まさに絶景!」である。太陽の光を反射してキラキラと輝きながら水平線まで続く壮大なコバルトブルーの日本海、蒼い海原に白い水脈を引いて漂う船の姿。柔らかな風を感じながら、ゆったりと過ぎてゆく無音の時間、本当の贅沢とはこうした時間の過ごし方ではないだろうか。子供達にも是非見せてやりたいドデカイ自然がここにある。 時間と体力に余裕があれば、ここから島を西へと神崎鼻の大島灯台まで、約2キロ程の遊歩道を刻々と変化する海の情景を楽しみながら歩き「馬蹄岩」や「三浦洞窟」などを見て、今来た道を風車まで引き返すか、さらに島の西端「津和瀬」をまわってフェリーターミナルまで、4キロの道を頑張って歩くか、思案のしどころである。だが、最終の船は午後6時なので砲台跡で昼食をとれば時間は充分にある。万一、遅れても、海上タクシーを利用すれば神湊まで10分で渡してくれる。 今回は、ちょっと目先を変えて、山と海とを立体的に楽しむこのコースを選んでみたが、深まりゆく秋から初夏にかけての一日、是非一度は訪れて欲しい美しくも雄大な自然を、健康的に楽しむことができるベストアイランドである。 |
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