クライマー&ウォーカー

岩石山 田川郡添田町





平常大門
平常大門


そえだジョイ
そえだジョイ


9合目、白山宮奥の院
9合目、白山宮奥の院


山頂の展望台と休憩所
山頂の展望台と休憩所


国見岩
国見岩


国見岩からの眺望
国見岩からの眺望


 JR添田駅前から北へ進み30メートル先の信号を右折、次の信号をさらに右折して2つ目の信号が添田公園入り口である。
 だらだらと坂を上がって行くと左側に駐車場、右側にセスナ機が置かれた児童公園があり、巨大な大鳥居「平常大門」が迎えてくれる。この鳥居の左側に数本の古木に囲まれて「添田神社」と「白山神社」が並んでいる。


 大鳥居をくぐるとすぐ左に浴場や食堂などを備えた複合施設の「そえだジョイ」が建てられており、城郭を模した建物は登山の汗を流し、ひと休みするのに便利である。この300メートル程上に保健センターとして建てられた「岩石城」があり、建物内はトレーニングセンターや絵画の展示場になっている。この2つの建物はスロープカーという乗り物で結ばれている。この周辺一帯が「添田公園」であり、木立の中に池やベンチが程よく配置され「モミジ」や「桜」の木が多く、四季を通じて花々の姿や、古城の面影をしのぶ人の姿が絶える事がない。


 かつて「岩石城」は、保元二年に平清盛がその家臣である大場景親に命じて築かせたもので、時代の変遷とともに城郭は「秋月」「豊臣」「徳川」と移り変わり、多くの歴史を秘めている。現在は城門の礎や古い瓦などが八百数十年の盛衰を寂しく物語っているのみであるが、登山道のあちこちには「礎石」の台座にしたのであろう石の穴や馬場跡などが、消え行かんとする歴史に僅かな歯止めをかけている。


 さて、「岩石山」の登山口は「そえだジョイ」の左側にあり、はっきりとした山道をゆっくりと辿れば、ほぼ1時間で「白山宮奥の院」に登り着く。ここは「岩石城」の防御陣地、即ち「曲輪」であった場所として伝えられており、ここから山頂までは10分である。
 山頂には休憩所と展望台とを兼ねた頑丈な建物があり、小雨を避けることもできる。山頂から東へと少し下り「馬場跡」を過ぎると5分で岩場に着く。獅子の顔に似た「国見岩」や「八畳岩」「梵字岩」などの巨岩が並立し、岩に登れば添田町の全景から南に英彦山・岳滅鬼・障子岳などの連山が、北は田川市の彼方に周防灘までが遠景にコバルトブルーの広がりを見せている。


 この山は添田町の里山であり、地元の人に深く愛されている様子が登る程にしみじみと感じられる山である。近頃は福岡市や北九州市などからの登山者も多く、英彦山よりも近くて気軽に登れる山として、人気も高まりつつある。


 添田町から英彦山へと走る途中には、ふれあい物産センターの「歓遊舍ひこさん」があり、レストラン、土産物センターから、温水プール、遊園地まで備えた巨大な施設が、ドライブの途中の良いアクセントになっている。また、そのまま英彦山駅まで走って、駅前から「民陶の里」小石原へは20分。さらに原鶴温泉へ50分程の距離である。秋の一日。ドライブと運動を兼ねて紅葉と歴史の山「岩石山」をお勧めしたい。


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