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福岡の人で宝満山を知らない人はまずいないだろう。登ったことがない人でも太宰府の歴史や天満宮の賑わいと共に、東側に聳える宝満山から始まる連山の壁のような存在を必ず目にしている筈である。 登山口はカマド神社になる。神社前に有料の駐車場があるが、電車でくれば、太宰府の駅前から「内山」行きのバスがある。1時間に2本と本数は少ないが、このバスを終点の内山で降りれば登山口の神社は目の前なので便利である。 カマド神社は、ほとんどの人が登山の安全を祈って参拝をして行くが、ここはまた紅葉の名所で、10月中旬頃になると紅葉狩りの人と登山者でかなりの混雑である。 さて、登山道は山頂まで「九州自然歩道」なので一人でも迷う心配はなく、引きも切らずに登って行く人々に混じって周囲の自然を楽しみながら余裕をもって歩くことをお勧めする。一の鳥居が二合目になる。ここまでは車で登ることもできるが駐車スペースが少ないので早朝以外は登らない方が良い。ここから道は石段になり息が切れるが、三合目の「休堂跡」に水場がある。一息入れて頑張ろう。 五合目に「殺生禁断の碑」六合目あたりから七合目にかけて「百段ガンギ」の難所。これを登り切ると道の両側が開けた場所に「阿加の井」と呼ぶ小さな井戸があり、休憩場所には良いがここの水は飲まない方が良い。 七合目付近に俳人松尾芭蕉の句碑があり「世の人の/みつけぬ花や/軒の栗」とある。このすぐ上が中宮跡で道はここから3つに分かれている。 左に下ると、羅漢巡りの道になり山頂へと辿る途中には眺望の良い岩や数々の野仏が散在して野趣を満喫させてくれる。 真直ぐすすめば「益影の井」や「袖すり岩」を経て300メートル程で山頂に着く。早い人で2時間、ゆっくり登っても2時間半といったところか。 また、右の道は通称「女道」であり、山頂を迂回して直接キャンプ場へとつながっている。 山頂は巨大な花崗岩の上に建つカマド神社上宮で、ここからの展望は実に雄大。晴れた日は筑紫平野から、福岡市、博多湾、さらに南西へと目を転ずれば脊振、九千部から筑後平野も視野の中である。ここで食事をする人も多いが、東へと鎖場を下るか、北へと小道を下ればキャンプ場までは5分で着く。小屋の前を抜けて数分で水場がある。 帰りはキャンプ場の広場から南へと小道を下り、カマド神社の標識に従って行けば25分で中宮跡に着く。あとは来た道を下って行けば良いのだが、宝満山にはこのコースの他にも南麓の本道寺から(大谷尾根道)「猫谷川新道」「堤谷コース」そして最も楽な「シラハゲ尾根コース」などの登山道がある。 メンバーで2台の車を利用しての交差登山も楽しい。その際はキャンプ場を合流地点にすると便利である。また、カマド神社の前から南へ歩いて7〜8分のところに「都久志の湯」があるので余裕があれば汗と共に今日の疲れをサッパリと流して帰途に着くことをお勧めする。 ![]() |
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