クライマー&ウォ−カー


万年山






登山道の途中から山頂を望む
登山道の途中から山頂を望む


豊後玖珠家畜市場の目印となる看板
豊後玖珠家畜市場の目印となる看板


万年山7.6キロ手前にある標識
万年山7.6キロ手前にある標識


山頂付近から見た伐株山
山頂付近から見た伐株山


山頂は草原がひろがる
山頂は草原がひろがる
 時は秋たけなわ。来るべき冬を想い多少なりともメランコリックになるシーズンだが、ギラついた灼熱の太陽は柔らかな光とさわやかな風とに変貌し、山は紅葉に彩られ、高原には色とりどりのコスモスが秋風にゆらめいて詩的な情緒に溢れた一年中でもっとも素晴らしいシーズンの到来である。

 今回はこんな秋にこそふさわしい山「万年山」を紹介しよう。
 耶馬・日田・英彦山国立公園の一角を成すこの山は、メーサと呼ばれる独自の地形を持った山で、古代、台地の侵食作用が進み、台地の上を覆っていた岩石の重みで長い年月を経て次第に山全体が沈み込んで、このような山容を生み出したものとされている。おなじ玖珠町の中に立つ「伐株山」をはじめ、大岩扇や小岩扇などの山はこのメーサが分割してできたものでビュートと呼ばれる。


 さて、万年山へのルートだが、大分自動車道を利用する場合は玖珠インターが便利である。インターを降りたら玖珠の市街地方面へと左折して3〜4分で国道210号線に突き当たる。ここをさらに左折して湯布院方面へと2.4キロ走ると三差路の信号機が有り、右手前方の土手に「豊後玖珠家畜市場」が見える。ここから右折して約1キロ程走ると左側に家畜市場が見え、少し先に標識が立ち、万年山7.6キロと書かれている。
 ここから左折して、およそ800M走ると、美人湯温泉の前を過ぎて左右に立ち並ぶ別荘地の間を抜けて木立の中を進む。この道が鎗水林道で、温泉からおよそ6〜7分で開けた牧場に出る。行き当たりに柵があり、車はここまでしか行けない。左側に詳しい地図が有り、山頂まで1.9キロと書かれている。

 最初は坂道がきついと思うが、左手に万年山の山頂が望見されるようになると、次第に傾斜は緩くなる。15分程度で第2のゲートを過ぎると道は高原の中の快適な散歩道に変わる。出発から約40分に避難小屋に着く。小屋やベンチがあり、水場と炊事場もあるが、水質はお薦めできない。
 小憩してさらに歩くと、約5分で山頂へと続く石段の下に着き、ここから山頂まではこの階段を登ることになる。約400段の階段には一汗かくが、世間話に花を咲かせてゆっくりと登れば15〜20分で山頂の草原に着く。

 山頂の台地は広々として、野菊やムラサキツユクサ、ノカンゾウなど、秋を彩る山野草が足の踏み場がないほど咲き誇っている。視線の先には南に湧蓋山を隔てて星生山、三股山、硫黄山、黒岳など久住の山々が立ち並び南西に遥か阿蘇連峰を望み、北東へと目を転ずれば由布岳がどっしりと双耳の峰を空に向かって突き出している。四周はばかるものの無い大パノラマにしばし言葉を失うほどである。まさにテーブルマウンテンならではのワイドな絶景である。


 帰途は駐車した場所まで40分もあれば充分です。絶景をバックに弁当を広げ、ゆったりとした時間の中でそれぞれの感性を研ぎ澄まして実り多い豊かな秋の一日を演出して戴きたい。
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