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文/山下 弘
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今回は、「季節を楽しみ、ゆるやかな登山道をのんびりと歩き、美しい日本の秋の風物に加えて、滝や静かな山里の気分、そして美しい眺望とを充分にエンジョイしたいと思っていらっしゃる方々に100%の自信を持って「安・近・短」をすべて満足させ、しかも思い出に残るような素晴らしい特選コースを紹介しよう。 福岡市を起点とするなら、出発時間は朝9時頃をお勧めする。コースは糸島の海岸線(202号線)を唐津に向かって走り、筑前深江駅の前を通過すると、次の駅は「大入」であるが、その少し手前の海岸線に左へ曲がる道がある。「二丈渓谷」「加茂ゆらりんこ橋」と見やすい看板が目に入る。ここから左折して踏切を渡り、約6キロ走ると左側に大きな吊り橋が見えてくる。 これが「ゆらりんこ橋」で駐車場やトイレも整備され、季節に彩られた見事なビューポイントである。ここで一息入れて車を停め、充分に眺めを楽しんだら橋を渡って山道に入り、ゆるやかな坂を登り二丈渓谷を歩き出す。約35分程登ると、右手の沢にもみじに囲まれた見事な三段滝(明神の滝)が現れる。もうすぐ一番の見ごろであろう。 ここからは約10分で加茂神社に到着する。静寂感に包まれた湖畔の小さな「神域」、水面の向こうには「女岳」の山頂を望む。一服したら湖畔の周回道路を歩き出そう。湖面に沿ってゆっくりと歩けば、やがて神社から700m先の左側に「二丈岳登山道」の標識がある。この場所の標高が418mなので山頂までは登山口から293mの標高差しか無く、物足りなさを感じるかも知れない。 山道を進むと、やがて道はほぼ平坦になり約15分でちょっとした広場に出る。登山標識があり左へと登る。傾斜は少し強くなるが、どんなにゆっくり歩いても25分もあれば、城跡を示す岩が各所に散らばり、その昔、深江豊前守良治の居城があった標高711mの巨大な岩に登り着く。 登山口からおよそ40分ぐらいか、山頂の北側に広がる玄界灘の眺望は絶景で思わず歓声が上がる。南西にはすぐ間近に「浮岳」「女岳」から遠く佐賀県の連山までを見渡せ、この山に登った喜びをつくづく感じる事が出来る。 帰りは来た道を戻るのが良い。ゆく秋を惜しむにふさわしい秀逸なコースであるが、全般について注意するべきところが幾つかある。 まず一つは、神社前の水道は飲料水では無い。二つ目は湖畔の周回道路に“「一の原林道」深江方面へ”と書いてある。しかし、この道は入口だけが舗装されているが深江までは悪路の連続で四駆以外は無理であろう。そして最後に「真名子」集落にはマムシが多いので、不用意に草むらに入らないこと(時々ストックで草むらを叩きながら歩くと良い)。 以上に注意して日本の秋の彩りと紅葉に包まれた滝や、玄界灘を見下ろす絶景を充分に楽しんでいただきたい。 また、帰りに汗を流したい方は、筑前深江の駅から車なら1〜2分の所にラドン温泉「きららの湯」があるので立ち寄ってみてはどうだろうか。 >>アクセスマップはこちらから。 |
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