クライマー&ウォーカー


油山と荒平山






梅林からの階段
梅林からの稜線コースのスタート地点


二の丸からの眺め
荒平山の二の丸跡から
福岡市西区を望む


油山からの眺め
油山山頂からの眺望
(左から玄海島、能古島、志賀島)


荒平から油山
荒平山頂から油山を望む
 油山は山頂を中心に、南は小笠木峠、北は梅林までの長い稜線を持った山で、東側は市民の森として広く開発されており、家族連れを中心に多くの人達の憩いの場所となっているが、稜線の西側は登山者を除いて、あまり踏み込む人がいない山である。道も整備されているとは言えず、とくに始めての人にとっては親しみやすいコースとは言えないが、それだけに野趣にあふれた自然林や渓谷も多く、「こんな近くに、こんな山が」と驚くほどのコースが訪れる人の冒険心を満足させてくれる。したがって今回は油山の主稜線と西側とを中心に紙上ガイドをしてみよう。


 まず、北側に長い尾を引く主稜線を辿るには城南区の梅林が出発点になる。東梅林のバス停から西へと100m歩き、信号を南へと曲がる。次の角を左折すると前方に長い階段が見えて来る。この階段を登り切って小道を右へと辿れば稜線である。ここから妙見鼻、妙見岩、そしてパラボラアンテナを2つ過ぎ、左右の眺望を充分に楽しみながら国見岩を通ると山頂は近い。梅林から2時間程で597mの山頂に達する。


 山頂からは北西に短い尾根を歩き、西へと回り込んで下り坂を10分で荒平山への別れ道に達する。真直ぐに下ると早良厚生園に出るが、左折して荒平山への急な下り斜面をロープにすがって20分程降りると荒平山との鞍部に着き、つづら折れの急坂を登ること約10分で三の丸跡を経て荒平山のよく整備された山頂に着く。東を除いて見晴らしは良い。山頂には多くの椿の木が植えられており、落花の時期には足の踏み場が無いほどの花の絨毯になる。少し北へ歩いて二の丸跡へ登れば玄界灘の眺めが良く、6脚程のテーブルが置かれているので食事や休憩に便利である。


 ここからの下りは一旦、山頂へ戻り西へと下れば、城の原、仙道、早良平尾方面へと下る道がある。途中で幾筋かに分かれているが平尾を目指して降りるのが一番早く、約45分で国道263号に下って、北西へ10分で早良平尾のバス停にたどり着く。また、二の丸の下から重留を目指して北へと稜線を歩けば、40分程で右下の方向に「早良厚生園」の建物が望見される。一本道なので迷うことも無く厚生園下の道路に飛び出す。下へと歩けば「さわら台団地南」のバス停は近い。


 ほかに、西区側から油山を目指すには「徳栄寺」が出発点になる。3番か14番のバスで「西油山ハイツ」で下車、目前の油山を見ながら道なりに800m歩けば寺の山門に着く。寺の境内を左へと進めば道はいきなり山道へ変わり5分で林道に出る。この林道を横切って山へと入り道なりに登れば30分で再び林道へと出る。道を横切り標識に従って登れば妙見鼻に出て、後はそのまま稜線を歩けば1時間で油山山頂に着く。


 また、「徳栄寺」上の林道を油山へと登らずそのまま上へと歩けば約20分(1.8キロ)で右側に荒平山への道が分かれている。着実にテープを辿ればおよそ50分で荒平山山頂に着く。さらにこの別れ道のすぐ上に「鳥獣保護区」の赤い看板が立っている。この道を右へと入り5m先から左へと曲がる。あとはテープに従って約45分で稜線に出て、さらに5分で油山山頂に着く。登る人が少ないので静かな山歩きを好む方には最高のコースである。春の息吹を感じながら山歩きを充分に楽しんでいただきたい。


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