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以前本誌に国民宿舎からのコースを紹介したが、今回は「花乱の滝」を見て登る夏向きの渓流コースを選んでみた。 福岡市から車なら国道263号線を三瀬峠へと走り、花乱窯の看板から左折して花乱の滝を過ぎ、さらに進めば1km程で林道の終点に着く。ここに5〜6台は駐車できる。バスを利用する方は、福岡市内からの直行便がないので西鉄早良営業所行きに乗って終点で下車。ここから曲淵行きに乗り換えて水源地前で下車。少し戻って花乱窯の看板から右折。舗装された細い道を15分で花乱の滝に着く。 ここからさらに林道を10分程で左側に金山登山口の小さな標示がある。徒歩の場合はここから登った方が早いが、終点の駐車場山側にも踏み跡があり、そちらからも登ることができる。 登山道を10分も歩くと大滝に着く。落差は10m程だが水量が多く、見ごたえ充分の滝である。ここから5〜6分で右側の橋を渡ると道は渓流に沿ってゆるやかに登っていく。なるべく経験者との同行がベストであるが、テープや案内板が随所にあるので、流れを渡るときに岩で滑らないように注意すれば道はさほど難しくはない。ただし、ストックは2本使った方が安全であり体も安定する。 このコースは、そのほとんどが細い流れを左に右にと縫うように渡って歩くコースで、またそれが楽しく、加えて四季折々の山野草やまるで日本庭園を思わせるような深山幽谷の佇まいの美しさを充分に堪能して頂きたいコースである。現在は、ほとんどの山が杉や桧の植林で覆われていることを思えば、この谷はほぼ全面的に国有林であるため自然が昔のままで残されている貴重なフィールドである。したがって「金山まで登る」ということが大切なのではなく、刻々と変化する景色を時には立ち止まり、時にはどっかりと腰を落ち着けて清流で冷やしたソーメンでも啜りながら、ゆったりとした時間の流れを楽しむことをお勧めする。 さて、道の方は、登山口からおよそ1時間20分程度で「アゴサカ峠」への分岐点を通過する。少し広くなった道の左に古い炭焼き窯の石積みが残っている。ここから直進すれば50分程度で国民宿舎や坊主ヶ滝からの道と出合い山頂に到達するがかなりの急坂に息がきれる。 一方、分岐点から右へ折れて流れを渡りテープに従って小さな支尾根を登り、右側の流れが消えると分岐点から15分程の木立の中にひっそりと「アゴサカ峠」左は金山方面、右は三瀬峠の案内板が立っている。ここは「雷山」「井原山」「城の山」「金山」「鬼ケ鼻岩」「椎原峠」を結び、さらに「脊振山」「蛤岳」「九千部山」へと伸びる長い縦走路の一部で、ここから左折して、ゆるやかに登り木立の中の散歩道のような楽な道を行けば間もなく佐賀県の山中地蔵からの道と出合い、金山山頂まで0.5kmの標識を見る。分岐点から山頂までの所要時間は50分程である。 帰りは、山頂から一旦北へと下り、小さな鞍部から石釜方面への標識に従って急坂を下れば35分でアゴサカ峠への分岐点に着く。ここから先、再び橋を渡るまでの1時間は決して気を緩めずに最大限の注意が必要である。山道は登りよりも下りの方が危険であり、足も疲れているので充分にご用心の程。 ![]() |
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