クライマー&ウォ−カー
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文/山下 弘






鬼が鼻岩(840m)

▲ 鬼が鼻岩(840m)

椎原バス停

▲ 椎原バス停

車谷コースの登山口。2〜3台車を置くスペースがある

▲ 車谷コースの登山口。
2〜3台車を置くスペースがある

車が15台程置ける広場

▲ 車が15台程置ける広場

第3のコースへの小さな橋

▲ 第3のコースへの小さな橋

鬼が鼻岩からの眺望。

▲ 鬼が鼻岩からの眺望。
 カラッとした晴天の休日、仕事とストレスで疲れた頭と神経線を癒すため何をするか…根っからの山坊主である私はやはり山に登る。
 そこで、今回は簡単に登れて気分がスカッとする「鬼が鼻岩」をご紹介しよう。ここに福岡市側から直接登るには、大別して3つのコースがある。


 最初の2つはいずれも西鉄バスの「椎原
(しいば)」終点が出発点になる。バスを降りてそのまま100mぐらい直進して集落の外れで右折する。ここからは林道2・3キロぐらい歩くので、できるだけ車かバイクを利用したい。

 この道の行き止まりに、新しい林道が建設中であるが、目の前に「矢筈峠
(やはずとうげ)」の道標がある。ここが第1のコース(車谷コース)の出発点。真っすぐに歩けば、まもなく林道に出て、少し左に行くと右側に脊振山登山口の表示がある。ここから約1時間で、小さなハシゴを登ると一旦鋪装された道に出る。左側に脊振山の山頂が見えているが、無視して右へと舗装路を登る。約15〜20分で第2ドームが見えてきたら、左の道へと曲がり佐賀県側の見晴しが良い「賽の河原(さいのかわはら)」や「唐人の舞(とうじんのまい)」などを経て、「椎原峠」を過ぎれば鬼が鼻岩はもう目の前である。登山口からは2時間40分程。


 第2のコースは、先の車谷コースの登山口からさらに300m程北へ歩くと、車が15台くらい置ける広場へ出る。ここから登山道を真っすぐ登れば約1時間ぐらいで椎原峠に出る。右へ15分で鬼が鼻岩に到着。第1のコースより楽で早い。

 そしてさらに早いのが、第3のコース。これは第2のコースを歩きだしてから5〜6分で右側の流れに小さな橋がある。これを渡って、あとはひたすらテープや目印を頼りに登る。とくに危険な箇所はないが急坂の連続である。達者な人向きのコースであるが当然到達時間は短い。


 鬼が鼻岩は、脊振山系の長い縦走路の中で第1級のビューポイントであり、それだけにここを目指す人は多い。3つの登山コースを紹介したが、それぞれの人が自分の体力に合わせて、決して無理をせず充分に山の空気と渓谷の清流などを楽しみながら余裕ある登山を楽しんでいただきたい。


 鬼が鼻岩からの絶景はここでしか見られない素晴らしいもの。佐賀県側の井出野(栗の生産地として有名な村)を通れば、鬼が鼻岩のすぐ下まで車で行くことができる。林道の終点に車を停めて、随所にある案内に従ってゆっくり歩いても20分ぐらいで鬼が鼻岩に着く。親孝行や女房孝行におすすめである。

 さて、夏山の花といえば井原山のキツネノカミソリが代表格。渓流に沿った登山道の両側に黄色でたおやかな花がズラリと咲き競う光景は幽玄な夏山の風物詩ともいえる。だが、毎年鍾乳洞の前まで車で登ろうとする人で細い林道は大渋滞。山の花は山からの「ご褒美」として静かに鑑賞したいものである。
 いずれにしても山はそこに暮らす人々の貴重な生活の場であり、山道は生命線でもあるので、次代の人々が同じ楽しみを分かち合えるよう大切に使って欲しいと願う。


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