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文・写真/山下 弘
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凍てつける 滝の白さや 阿蘇の峰 今回は趣向を変えて、距離は少し遠いが阿蘇の一角にある美しい滝へのドライブをご紹介しよう。 水が落ちる滝ではなく完全に氷結した、まさに阿蘇の大自然が生み出したモザイクは、必ず見る人の心に深い感動を与えてくれることだろう。 距離が長いわりには道順が極めて簡単なのでサンデードライバーの方でも簡単に目的地に着くことが出来ることと、真っ白に雪を被った冬の阿蘇連山の眺望もさることながら、九州では珍しい「氷瀑」の光景を是非一度、間近でご覧いただきたい。 さて、ドライブコースは福岡市を起点とするなら、やはり往路は高速道路を利用するのが一番便利である。市内の各地から都市高速を太宰府インターで九州自動車道に乗り継ぎ、熊本インターで降りて、一般道路に出たら左折。国道57号線を一路、大津〜立野〜内牧〜阿蘇とJR豊肥本線に沿って走り、次の宮地を過ぎるあたりから道の右側に「古閑の滝」への案内板がたくさん立っている。 坂梨の信号機から右折し案内板に従って1.7キロほど走ると終点だが、滝が氷結している間は観光客が引きも切らず、各地からの観光バスも次々と到着し、特に土・日と祝日は混雑がピークに達する。従ってあまり無理をして駐車場まで行かなくても、適当な場所に車を停めて歩いた方が安全で健康にも良い。駐車場所にもよるが大体7〜800メートルで目指す氷瀑なので軽い散歩の距離である。 阿蘇の凍てつく寒さの中に自然が創造する神業のごとき氷の芸術は、その規模、形状と共に忘れがたい感動を深く心に染み込ませてくれる。なお、市役所の観光課によれば、この滝がある山を含めた一連の山々、つまり阿蘇山を中心とした連山には固有名詞はなく、この山を含む連山はすべて「外輪山」と呼ぶことを聞いて、思わず阿蘇山の大噴火に思いを馳せ、深い感銘を覚える。 ただし、氷結する時期はその年の気温により微妙に変化するが、概ね12月半ば過ぎから翌年の2月いっぱいだが出発前に必ず一の宮町観光協会〈0967(22)8181〉に電話で氷結の状態を確かめた上で出発していただきたい。 また折角ここまで来たのだから、帰途は道の状況を確かめた上で、近くの阿蘇神社や大観峰などへと足を延ばすのも良い。とくに内牧温泉は大観峰への途中にあって、豊富な湯量を誇り、近くには温室のバラ園「花阿蘇美」などもあるので一休みして、暖かい湯に体を沈めれば、先ほど見て来た氷瀑の冷たい表情と思い合わせて、趣もまた、一際だろう。 冬の大観峰は寒いが、やはりここからの眺望を鑑賞して往時の阿蘇大噴火の様子にさまざまな思いを馳せ、歴史の織り成す重みを感じていただければ、寒さの中の長距離ドライブにも深い意義が生まれ、素晴らしい思い出のアルバムが綴られるのではないだろうか。 なお、大観峰からは北へと国道212号線を肥後小国、杖立、日田と辿り、日田インターか、杷木インターから大分自動車道を利用すれば、福岡までは約2時間半で着くが、いずれにしても冬のドライブには思わぬ雪や、ぬかるみによるスリップなどの危険が有るので、冬季用の「ノンスリップタイヤ」や「タイヤチェーン」などに加えて、携帯電話の充電なども忘れずに。 「備えあれば憂いなし」の精神で安全第一のドライブを充分に楽しんでいただきたい。 |
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